表参道研究所 - OMOTESANDO LAB

女性が美しく生きることとは何か(シリーズ第6回:松木星良さん)

「世界は私を魅了する」

(アーティスト・アンディ=ウォーホルの言葉)

松木星良(まつきせいら)さん
(株)楽天を経て独立。現在会社経営者として手腕を振るう30歳。『バチェラー・シーズン3』出演時には「完全無欠のカリスマ女社長」として話題に。

高田志織さんよりバトンを受け取ったのは松木星良さん。仲の良い友人であり、お互い刺激を与えあう同士でもあるというお二人。そんな松木さんに美しく生きるためのヒントを教えてもらいました。

「バチェラーに出演した際にも自分のことを「博愛主義者」であり「平和主義者」と紹介したのですが、小さいときからずっと今もそれは変わっていませんね。」という松木さん。その経緯には幼少期から一貫して、身の回りの人に不快になってもらいたくないという思いがあったからなのだそう。

「一人っ子で大人に囲まれて育ったせいか、小さいころから大人相手にしゃべる機会も多くありました。そんな会話の中で、「よく知ってるね!」と褒めてもらうのが嬉しくて、知識をたくさんつけるということに夢中になったんです。そして知識があればその会話のコントロールが出来るじゃないですか? こういうことを言えば喜んでくれそうとか、話が盛り上がりそうとか。逆にこういうことを言うと不快にさせてしまうだろうなとか。そういう処世術のようなものを自然と身につけて、私と会話する相手には楽しんだり喜んだりしてもらいたいと心から思うようになったんです。ある意味それが私の腕の見せ所でもあり(笑)、そして苦なく努力できることでもあります。」

 

この生き方をしてきたことが間違ってなかったと30歳になる今実感しているのだそう。

「周りを見渡すと、自分のこうした敵をつくらない平和主義を通して出会えた人には素晴らしい方が多くて、気が付けばつくづく寛容で柔軟な人たちに囲まれて生活しているなと。今を生きる私の人生を彩り豊かに構成してくれるそんな仲間たちに感謝しています。」

 

そんな松木さんにズバリ美しく生きるということをお尋ねしてみました。

「そうですね。私がモットーにしている言葉があって『世界は私を魅了する』という、アンディ=ウォーホルの言葉なのですが、目に映るものすべてに魅力的だなと感じることを大事にしています。実体験に当てはめると、高校生の頃、山梨からはるばる渋谷に行くために、あらかじめ綿密にスケジュールを立て、服にもこだわったりと全力だったのに、その後東京に住むと、渋谷に行くために同じ努力をしてないことにハッとしたことがあって。気持ちの持ち方でこんなにも楽しめるかどうかが変わるんだなと。日常のなかでも、雨の日は嫌だなとか思いがちですが、見方を変えれば魅力的になるわけです。世の中すべてのものが自分を構成するポジティブなもの、魅力的なものであると思えることこそ、美しく生きるヒントなのではないでしょうか。」

 

最初にお話を伺っているとき、挫折をしたことが無いとおっしゃっていた松木さん。お話を聞き終えたあと、言葉通りの意味ではないことを実感。挫折を避けて通るためのたくさんの努力をなさっていること、そして、たとえ普通の価値観でいう挫折に直面していても、見方をコントロールしそのことを魅力的なものへと転換しているということなのかと、本当の意味での松木さんの言葉がわかり、まさに美しく生きていく姿を見た気がしました。

 


【企画概要】
表参道研究所のブランドメッセージ「よく生きることが、人の美しさにどうつながっているのか」をテーマに、格好よく生きている女性を掘り下げていきます。インタビューを受けた方は、自分が推薦したい人を<バトン形式>で繋いでいく連載企画です。